歯並びを正す矯正とは

まずはじめに、矯正をしなくても済むよう、乳歯の頃からムシバ・歯肉炎などに気をつけましょう。
また、成長期にかけては、習慣やクセ・モノマネなどが、悪い成長へと誘導してしまうことがあります。注意しましょう。
　 ・爪を噛むクセは、前歯が閉じない原因になります。
　 ・頬杖などのクセは、アゴの成長を抑制・歪ませる原因になります。
　 ・「志村けんのアイーン」を真似ると、下アゴが出っぱる原因になります。
できるだけ、変なクセは取りましょう。

歯並び矯正の第1ステージというべき時期は、乳歯から永久歯への交換期です。
近年は、子供のハグキが、線維化したり、硬くなっていることが多く、「自然に抜けてくれない」場合も多くなっています。
良いタイミングで乳歯を抜きながら、永久歯が出やすいようハグキも整える咬合誘導をファーストチョイス。それだけでも足りなければ小児矯正も考えましょう。

歯を動かすのは、3次元的。
様々な移動方法を、1本1本の歯それぞれに付与しながら、全体的に動かします。

歯をそのまま 移動させる方法	歯を動かす時に 回転力もかける方法	ねじれてはえてしまった歯を 正常な角度に動かす方法
ハグキの中に埋もれたままの 歯を引っ張り出してあげる方法		出っ張りすぎた歯を ハグキの中に押し込む方法

そのため、複雑な機能を再現しやすい方法であるほど動かしやすくなります。

 

噛み合わせまでしっかり合わせるなら“マルチブラケット”

選べる3タイプ

目立ちにくい ALLホワイト＆クリアー	前だけホワイト＆クリアー 後ろはメタル	オーソドックスタイル ALLメタル

近年では、“形状記憶合金”を用いた矯正もできるため、ALLホワイト＆クリアーと共に目立ちにくい矯正が可能に。

歯並びのズレが大きい部分は、一時期のみメタルを使用することもあります。

矯正検査をもとにした、
治療計画のカウンセリングで
正確なお話ができます。

ちょっとした遊び心で“見せる矯正”を楽しむなら。

矯正期間中しかできないおしゃれアイテムとして、
自分流アレンジのカラフルな固定ゴムを楽しむかたもいます。

“見せない”にこだわった矯正

舌側矯正（裏側からの矯正）

必要に応じて装置を取りかえながら動かしていきます。
舌に当たるため違和感はマルチブラケットより大きいと感じる方もいます。

床矯正（しょうきょうせい）

入れ歯のような装置で、必要な機能を組み込んだもの、自分で着脱可能。
違和感は大きくなるが、着脱式だから、着用するシーンを自分で選べます。

スプリント矯正（マウスピース矯正）

マウスピースタイプの矯正装置。マウスピースの弾力を利用して歯を動かします。

透明で、定期的に新しいものに交換しながら行うので、装置が目立ちにくい。

治療期間を短くする“3回矯正”

歯を削り、キレイな【かぶせモノ】を作ることで、歯並びを整える方法。
1本の歯から可能。
最短3回で、整えられるため【スピード矯正】とも言います。

その他にも…

　　・インプラントを使った方法
　　・外科手術を活用した方法
　　・ダミーを使った一時的な方法
　　・入れ歯を使った矯正方法
　　・取り外し式の“トゥース オン トゥース”
　　など多彩なアプローチが可能です。

ただ、
・24歳以下。特に若いほど骨が柔軟なため動かしやすい。
・中年期では、“歯ぎしり”や“くいしばり”などによって骨が硬くなっていることもあり動かしにくい事が多い。
・高齢になってからであれば骨粗鬆症などにみられるような、骨がスカスカになっている場合があり、動かしやすいけれども骨が安定しにくい事も多い。
など、人体的な特徴によってリスクが高まることがあります。

日本では、「マルチブラケット」のような、常に見える装置を用いることは、社会的背景により敬遠せざるをえない場合が多々あります。
しかし、歯列矯正の目的は、
　 ①見た目を良くする。（審美目的）
　 ②清掃性を良くする。（虫歯や歯周病対策）
　 ③噛み合わせを良くする。（歯のすり減りや顎関節症対策）
などをトータル的に考えて行うことで、【歯の寿命】を長く維持することにあります。
複雑な機能を再現しやすい方法を選ぶか、見た目重視でいくか、結果を得る早さにこだわるか・・・お口の中の状態や、患者さんの社会的な環境を考慮して、しっかり選択する事が大切です。

	保険	自費	無料（治療同時施行）
検査	ムシバ検査	歯列矯正検査	簡易唾液状態検査
	ブラッシングレベル検査	唾液機能検査	簡易骨量・筋肉量検査
	歯周ポケット検査	歯周病菌培養検査	―
	動揺度検査	毛髪ミネラル検査	―
	X線パノラマ検査	CT検査	―
	口内写真検査	日和見感染菌培養検査	―
	模型検査	インプラント検査	―
治療	ムシバ治療	審美歯冠修復	ブラッシング指導
	保険用欠損歯修復	自費用欠損歯修復	栄養指導・アドバイス
	無髄歯漂白	クリーニング・PMTC	フェイササイズ指導
	咬合調整	歯列矯正	咀嚼筋マッサージ
	スケーリング	インプラント	唾液線マッサージ
	ディープスケーリング	アタッチメント義歯	―
	入れ歯・差し歯	咬合再形成	―
	―	顎位機能矯正	―
	―	オーラルトリートメント	―
歯冠	レジン	ダイレクトボンディング	―
形態	ノンプレシャスメタル	プレシャスメタル	―
修正	―	ハイブリッド	―
素材	―	セラミック	―
メンテナンス	各種検査	各種検査	各種検査
	スケーリング	クリーニング・PMTC	ブラッシング指導
	ディープスケーリング	オーラルトリートメント	栄養指導・アドバイス
	―	―	咀嚼筋マッサージ

※矯正治療における選択肢ですので、すべてを行うわけではありません。
矯正治療の妨げとなる虫歯や歯周病の対策のみ保険治療が可能です。
各治療の詳細は、院内冊子などで情報発信しています。（定期的に更新中）