治療とメンテナンスの流れ
歯科ドックとは
口内環境を正確に把握するために、保険対象外の検査を組み合わせて、変化を知る方法です。
より正確な状況を把握できるため、予防に、治療に、確実な効果があるものを選択できます。
CT検査
目視できない骨の中を3次元的・立体的に知り、その長さや角度まで測ることができるため、状態把握や術前インプラント埋入計画などで、正確な状況を確認しながら治療ができます。
当クリニックのCTは、精度・安全性・活用範囲・有効性などの高い最上位機種を使用しているため、骨の中までスライス幅0.75mm刻みで詳細に“見える化”。
もともと、歯科で使用する放射線量は医科系と比べても少ないものでしたが、当クリニックの“CT”&“デジタルパノラマ”はその中でも極最小。
必要に応じて治療途中の確認や治療後の経過観察に用いても人体に影響のないものを、という考えで高品質の機械を導入しています。
細菌検査
細菌繁殖量を培養計測することで、ミクロレベルでの状況判断ができるため、より正確な原因を把握し、適切な治療が行えます。
歯周ポケットで繁殖している歯周病菌の量を知ることで、
①今後の歯周病悪化レベルを予測し、対策をうつ。
②細菌リスクに伴う、最善のケア計画を立てる。
③インプラントなどの治療が可能かどうか判断する。
など「患者さんのリアルな状態」を認識し、精度の高い治療法へ移行する事ができます。
歯面で繁殖しているムシバ菌の量を把握することで、
①ムシバになりやすいかどうかを把握できる。
②ムシバになった場合の進行が早いかどうかを知る。
③適切な予防ができているかを知る。
特に日和見感染菌の状態を診ることで、免疫力が低下している人の口腔内の清掃状況を知る。
抗生物質の効かないウイルス、真菌、原虫などは効果的な治療が難しく、また、細菌の中で病原性の弱い菌でも、抗生物質に耐性のMRSAや緑膿菌などは治療が難しく、特に問題となっています。
そして口腔内の場合、口内清掃が日和見感染の予防や治療として、大切な役割を担っています。
咀嚼能検査
噛み合わせや咀嚼能力の状態などを検査する項目です。
シリコンチェックバイト法
シリコン素材を用いて、噛み当たっている部分の位置や強さを把握することで、日常的に使用している部分や負荷のかかり具合を知ることができます。
噛み合わせの強度試験
専用の機械で、1本ずつの噛みあう強度を計測します。
噛む力は20歳男子で50sほどありますが、異常に強すぎる場合は高齢者でも部分的に300sでることもあり、歯にとっては大きな負担になっています。
ガムテスト
赤青2色のガムを同時に、30回・60回噛んでもらい、その混ざり具合(色で識別します)で咀嚼能力(噛む能力)を判定します。
自分が思っているよりも「丸飲み」な食事になっている人も多いんです。
その他
顎関節症や咀嚼障害などの症状がある方は、さらに専門の検査を行い、治療をしましょう。
さまざまな検査
唾液能検査・毛髪ミネラル検査・東洋医学検査・・・など、歯科治療として大切というだけでなく、「ご自身の健康状態を正しく知るため」に役立つ様々な検査をご用意しています。
歯科ドックは、虫歯・歯周病の有無を見る歯科検診とはことなり、
「見えない・気付かない症状があるかどうか」
「ホントに健康であるのかどうか」
「虫歯や歯周病になってしまった大きな原因はどこにあるのか」
などを調べるために行う、詳細な検査です。
患者さんの状態やご要望に応じて、各種単体や組み合わせた検査を行います。
*各検査項目の詳細は院内冊子でも随時お知らせします。